2016年10月21日金曜日

メールニュース TPP批准にSTOP! Vol.8 「国会、相次ぐ暴挙 ~参院特別委設置、地方公聴会決定」



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■■ \\ メールニュース TPP批准にSTOP! Vol.8 // ■■
■ 10月21日発行    ■


※このメールニュースはこれまでTPPテキスト分析チームのブックレットや集会にご参加くださった皆様をはじめTPP阻止の取り組
みでご一緒した皆さまにお送りしています。ご不要な場合は管理者宛て(末尾)にご連絡ください。


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 1.国会、相次ぐ暴挙 ~参院特別委設置、地方公聴会決定
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10月14日から始まった衆議院でのTPP特別委員会は、開始からわずか1週間の間で信じられない状態となっています。

野党の質問が始まったのは今週17日(月)になってからでした。その翌日18日夜、山本農水大臣が佐藤勉議運委員長のパーティーの席上で、
山本農水大臣が「強行採決要望」ともいえる発言をしたことで、19日の委員会直前の理事会は紛糾。委員会は開会されないまま休会に入りました。
夕方6時頃から委員長職権で委員会が開会されましたが、農水大臣の罷免、委員長の「強行採決はしない」旨の文書提出という民進党などの要求が容れられないため、
民進党・共産党の委員は退席しました。その後継続された委員会では、山本大臣が先の発言の取り消しと謝罪を行い、民進・
共産両党が退席のまま、維新の会の質疑が行われました。

わずか30分の質疑の後、委員会終了間際に委員長は、「10月24日に北海道と宮崎で地方公聴会を行うことをお諮りする」として、その場にいた与党・
維新の会だけで採決をしてしまいました。もともと審議が始まったばかりの段階で、地方公聴会の日程を決めることは、「採決ありき」
の姿勢だとして、野党側は了解していなかったわけですが、その野党が退席中に、しかも山本農水大臣の失言があった直後のこの採決は、到底納得できません。

さらに今日、また急展開がありました。午前の本会議で参議院はTPPに関する特別委員会の設置を与党や民進党などの賛成多数で議決してしまいました。

また、衆議院の特別委員会は、今日午後、理事会を開き、24日に予定されていた地方公聴会を26日に開くことで与野党が合意したようです。

これらはすべて、「10月中に採決」という安倍首相の強い意向に沿ったスケジュールが組まれているということです。こうした暴挙が許されていいのでしょうか。
国会の外から、いっそう強く、声を上げていくしかありません。


★TPP特別委員会委員名簿
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_t5230.htm


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 2.10/28国会議員会館前座り込みと議員要請行動を!
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「TPPを批准させない!全国共同行動」は、緊迫する国会情勢を受け、強行採決が見込まれる10月28日(金)に、下記のとおり、座り込みを呼びかけています。
SNSでの情報拡散、当日のご参加をよろしくお願いします。

--------(以下転載)----------

協定文などの誤訳や政府の影響試算の根拠を失う輸入米の価格偽装など、審議の前提が崩れているにも拘わらず、臨時国会では、さる10月14日(金)
にTPP承認と関連法案の審議入りが強行されました。ところが政府・与党は、審議が始まったばかりで、
その審議でも協定全体から見ればほんの一部しか扱っていないという状況にもかかわらず、月内に衆議院を通過させようと「採決」に向けた策動を始めています。
衆議院の月内通過ありきの日程は絶対に許されません。

政府・与党は、19日の一般質疑、21日の参考人質疑(ここまでは決定)に続いて、24日に地方公聴会(北海道、
宮崎県が想定されています)を行い、「採決の条件を整え」28日には衆議院特別委員会・本会議の採決を強行しようとしていると見られます。

「TPPを批准させない!全国共同行動」実行委員会は、18日に開催した会合で、「10.15一万人行動」
に寄せられた「なんとしてもこの国会での批准を止めよう!」の思いを受けて、10月28日に全国からの結集で座り込み行動をよびかけることとしました。また、
合わせて国会議員地元事務所への要請行動もよびかけます。

ぜひ全国からの参加で成功させ、採決強行を止めましょう!やれることはやり尽くして、TPPの批准を止めましょう!

1.「TPPを批准させない!採決強行を許すな!座り込み行動」

(1)日時:10月28日(金)10時~(国会の状況により終了時間は決めます)
(2)場所:衆議院第2議員会館前を中心に
(3)行動内容:座り込み・抗議行動および国会傍聴行動
(4)一人ひとりの思いを表現したアピールグッズを持ち寄りましょう。

2.国会議員地元事務所への要請行動

(1)地元事務所への要請の意義
国会議員は、地元有権者の動向を見ています。とくに自民党議員は、2012年の「TPP断固反対、ウソつかない、ブレない自民党」
という公約に反した行動をとっているわけですから、なおさらです。参議院選挙、新潟知事選挙に示された市民と野党の共闘の力は、「
公約に違反してTPP批准に賛成した議員は国会に戻さない」という有権者の強い意志にも通じます。地元事務所への要請の大事な意義はここにあります。

(2)要請のためのグッズ
「要請」ならびに「10.15中央集会アピール」(※)、できればブックレット「そうだったのか!TPP 24のギモン」も手渡して、
議員や秘書などに読んでもらいましょう。議員も、自分の目で協定を確かめないで、「国会決議に反していない」
という政府・官僚の説明をうのみにしている可能性があります。

※こちらでダウンロードできます。
http://nothankstpp.jimdo.com/


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 3.TPPを批准させない!水曜日行動
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これまでTPP批准阻止に取り組んできた幅広いネットワークは、下記の通り、「TPPを批准させない!水曜日行動」として、
10月5日から毎週水曜日に院内外で行動を行なっています。国会情勢を知り、声を上げていくために、ぜひご参加ください。

◆野党議員による国会報告&議員会館前アクション
11月30日(水)までの毎週水曜日 ※11月23日は休み

●17時~18時・国会報告と意見交換(議員会館内会場)
●18時半~19時半・議員会館前抗議行動

●会場:
10月26日(衆院第二議員会館・第一会議室)
11月2日(衆院第二議員会館・多目的会議室)
11月9日(衆院第一議員会館・大会議室)
11月16日(衆院第二議員会館・多目的会議室)
11月30日(予定:衆院第一議員会館・多目的ホ-ル


●呼び掛け:TPPを批准させない!全国共同行動
http://nothankstpp.jimdo.com/


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 4.国内のアクション
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日本国内各地で「今国会でのTPP批准などありえない!」とさまざまなアクションが活発化しています。
今回は、大阪で行なわれるパレードを紹介します。ぜひご参加ください。

緊急署名は、SNSなどでの情報拡散をしていきましょう!


●ストップ!TPP緊急行動 御堂筋大パレード

アメリカ国内でも大反対の声がおこり、批准は難しいといわれているTPP。
いったいなぜ日本だけがごり押しでTPPに批准しようとしているのでしょう?

わたしたちの生活を根底から覆してしまう危険性があるおろそしい協定TPP。
けれども政府は詳しい情報をひた隠しにし、大手マスコミもその内容についてまともに取り上げません。
ほとんどの一般市民がTPPのことをよく知らないまま、国会での強行採決が行われようとしています。

街頭にでて、多くの人にTPPの危険性を知らせましょう。
TPPの国会批准を阻止しましょう!

日時:10月29日(土) 14:00~集会 15:15~パレード出発
場所:靱公園・東園(地下鉄「本町」28出口徒歩約5分 http://loco.yahoo.co.jp/place/g-ErLFmcAX2hc/map/
主催:ストップ!TPP緊急行動・関西
連絡:stoptppkansai@gmail.com



●TPP協定を今国会で批准しないことを求める緊急署名

10月26日、11月2日の水曜行動の際に紹介議員に手渡す予定です。ぜひご協力ください。

http://nothankstpp.jimdo.com/%EF%BD%94%EF%BD%90%EF%BD%90%E5%8D%94%E5%AE%9A%E3%82%92%E4%BB%8A%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E3%81%A7%E6%89%B9%E5%87%86%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%92%E6%B1%82%E3%82%81%E3%82%8B%E7%B7%8A%E6%80%A5%E7%BD%B2%E5%90%8D/

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 5. あの人もTPPに注目!
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TPPに注目しているのは、私たち市民だけではありません。このコーナーでは、実はあの有名人もTPPに注目し、疑問を投げかけている!
という発言を随時紹介していきます。ぜひツイッターやフェイスブックなどで拡散してください。

今回は、日本劇作家協会の「TPP と著作権に関する緊急アピール」と、いとうせいこうさんの発言を紹介します。

●日本劇作家協会

TPPでは著作権の保護期間が作者の死後70年に規定されていますが、日本の現行法では50年のため、TPPに合わせ国内法の改正が必要になります。これに対し、
同協会が懸念を表明しました。

「・・・(中略)改正案では、「非親告罪化」には一定のセーフガード文言があり、パロディや二次創作がただちに日親告罪化されないなど評価できる
部分もある一方、「保護期間の大幅延長」は手つかずでそのまま導入されています。これは遺族の収入増には結びつかず、
逆に大多数の作品の死蔵を招き、新たな創造を困難にするとして、国内では一貫して強く批判されてきたものです。作家の死後長期間が経過した作品が、
権利承継者の強い意向で上演などを制約される例は少なくなく、私達は権利者である以前に表現者として、このことに無関心でいられません。(後略)」(
2016年10月13日)

http://www.jpwa.org/main/statement/appeal20161013


●いとうせいこうさん

自身のSNSで、TPPについて最新ニュースをリツイートしたり、過去にもたびたび疑問を呈しています。

「改めてトランプもクリントンもTPP反対。むろんサンダースも。つまりアメリカはどっちに転んでも『離脱』
の方向。この雲行きが判明した数ヶ月前、日本の責任者は急に『不眠』になって姿を消した。なのに日本のブレーキが利かない。
その道をどうするんだ?」(2016/06/30)
https://www.instagram.com/p/BHPu5vLBLHB/

「俺はシリアに対する攻撃と、TPPによる支配とに区別を感じない。アメリカは過去の「戦争」の概念を脱構築した戦争を続行している。湾岸戦争以来、
それは続いている」(2013/08/29)
https://twitter.com/seikoito/status/373008373106491394



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 6. 大好評で6万部突破!ブックレット「そうだったのか!TPP」
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TPPテキスト分析チームが8月に刊行したブックレット「そうだったのか!TPP」は、発売以来、全国から注文が相次ぎ、増刷を続け6万部に達しています。
学習会などでご利用いただいていますが、まだまだ多くの方にお読みいただきたいと願っています。

※TPPの中身をわかりやすく、24のQ&A方式でまとめています。学習会やイベントでTPPの問題を考えるテキストとしても最適です。
※本ブックレットは、1部100円(送料別、注文は5部以上)で販売しております。また全ページ、PDF版で閲覧可能です。

ぜひお読みいただき、TPPについて考えるきっかけとしてご利用ください!
★詳細・ご注文は→ http://notppaction.blogspot.jp/2016/08/tppq.html



■■■TPPテキスト分析チーム■■■

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編集後記
毎日目まぐるしく、国会の状況がひどいことになっていきます。その割に、マスメディアのTPPに関する報道は本当に少なく、
巷でもほとんど話題になっていません。昨日、スーパーで納豆を購入するときに、「大豆(遺伝子組み換えでない)」という表示を見ながら、
なんだかしみじみしてしまいました。食の安全、医療、保険・・・など私たちの暮らしに直結する話題なのに、なぜマスメディアはもっと報道してくれないのか・・・。
すでにメディアは多国籍大企業の論理に支配されているのですね。(柴田麻里)
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【編集】アジア太平洋資料センター(PARC) 内田聖子/柴田麻里
【発行】TPPテキスト分析チーム
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